傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】





鳩「ただ、溜め込むな。親子共々、根性はいいが、溜め込んで目的を失うことがあるからな。」





だろ?とあたしに言う。



痛いところを突かれたあたし。





何も言えない。



鳩「あと…まぁ、後々だな。」




百「お願いします。師匠。」






鳩「はぁ…後悔するなよ。」





百「ごめんね、あとありがとう。こんなワガママ言えるの鳩だけ。」





鳩「…どこまでも似るな、お前らは。」






百「え?」






鳩「これからのお前の名は、紅菊-benigiku-」







紅菊…




花言葉は愛情





それは、目的を失わないための彼なりの優しさ…なんだろうか。






あたしは彼の背中を追った。







あたしは、強くなる。





百合sideend
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