傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】




「いや、七音はいい女だ」




「なんで?今、玲真の腕を掴んでいるんだよ?」




つまり、七音は俺の行く手を阻もうとしているからいい女ではないと言いたいのは知ってる。




「いい女ではないのなら、これをもっと早くやるべき。」




今更そんなことをしても七音は七音。




「そっか…ごめんね。鳩のとこにいるって噂で…。」




腕をそっと離し俯く七音。





「…鳩?」





聞いたことある。





あの有名な殺し屋。





「さんきゅ」




それだけで十分。







「車」




『了解。』





今度こそ…百合を見つける。

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