傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】







私が泣いている間にも私を冷やかな目でみる通行人。





女「あの子、テレビでやってるあの事件の犯人なの?」





女「え~・・警察呼ぶ!?」




女「呼んだ方がいいよ!!」




その会話はもうコソコソ話ではなく私にワザと聞こえるように話している気がした。





百「私は殺して無い!!!」




私は、ハッキリ言った。




やってない、と。






しかし・・





女「警察警察!!私まで殺されたらひとたまりもないわ!!」





女「ここら辺の人じゃ凄い話題よ。貴方があの優しいお父さんを殺したって!」




信じてくれなかった。





百「私は殺して無い!!」





女「け・・警察ですか!?あ・・あの、此処に人殺しがいるんです!!」





何で・・信じてくれないの?





百「私は殺して・・・無い!!!」






女「はい!・・はい!場所は――」





女「あ、ちょっと!!待ちなさい!!」








私はまた走った。








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