傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】
走り回って、いつの間にか、今まで住んでいた家の前で戻ってきて立っていた。
中に入ると、何も・・一昨日からほとんど変わってなかった。
変わったのは、お父さんの死体が無くなり、警察が来たあとがあること。
百「・・お父さん」
その言葉は、広い部屋に響いた。
百「もう・・私の事を聞いてくれる人はいないのかな・・」
私は、キッチンから包丁を手に取った。
百「・・もしお父さんがいたならあたしを信じてくれたかな?」
だんだん涙で視界が歪んでいった。
そして、あたしは震える手でお腹を刺して意識を手放した。
百合sideend