傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】






「・・・・。」





まさか…な。






でも、どこか胸騒ぎがする。




永「・・アレ、百合チャンのお父さんだったり?」




怜玲「違うだろ」




永「でもさ~、・・まさか・・な?百合チャン、親の事言ってないじゃん?」




・・確かにそうだ。





百合は家族の事は一言も・・言っていない。






すると、





『・・速報です。今、白井社長の娘と思われる女の人が救急車に運ばれたということです。山口さんが、運ばれた病院にいるということなので繋ぎましょう。山口さーん』



『はい。こちら、運ばれた女の人がいるOO病院前です。運ばれたという女の人は、白井百合さんで――』





「「え?」」





・・今、白井百合って言った?




永「う・・嘘だよな?」




俺も、永太も半信半疑でテレビの続きを見るが、





間違いなく、









百合の事だった。












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