傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】
玲「・・・俺は、藤井玲真-hujii reima-。お前は?」
百「・・百合。白井百合-sirai yuri-」
玲「百合か。良い名前だな?何でこんな時間に此処に居るんだ?」
百「・・・・」
玲「言えねぇ事情か。・・まず家帰りな?もう20:00だぞ?」
百「・・帰りたくない」
あんな家・・帰れるわけない。
玲「・・俺のとこ来るか?」
百「え?」
玲「家帰りたくないんだろ?だったら俺んとこ来い。」
百「でも迷惑じゃ…」
玲「ふっ。誰が迷惑だって言った?人助けに迷惑もあるかよ。ほれ、こい?」
そう言って、右手を差し出してきた。