傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】
車の中でも必死に耐えていると、
玲「・・泣いていいんだぞ?・・別にくれぇから見えねぇし?・・それに」
そう言うと、何かに包まれた。
ああ・・藤井さんに抱きしめられてるんだ。
あたしは、プツンと糸が切れて泣いた。
そのおかげで藤井さんという人の服はビショビショ。
百「・・・す・・すみません」
さっき会ったばかりの人なのに、それに濡らしてしまった服高そう…
やってしまった、恥ずかしい。
玲「・・敬語、使うな?それと、玲真でいいから」
百「あ・・はい。」
あ・・。言われた傍から言っちゃったし。
??「・・その子は?」
と運転手さん。
玲「あぁ。コイツ、さっきの公園で拾った」
・・捨て猫みたいな言い方。