今日も君に翻弄される。
『まあ、その後僕は多分恒星になるから、毎晩夜空を見上げてよ』
『わたしがなるってばー!』
『駄目』
『何でさ!?』
『葵は方向音痴だからね、地球から離れたところで輝きかねない』
『ひどいよ和泉くん!?』
僕が葵を見失う訳がないので、その点憂いは皆無。
だけど、願わくば。
まばゆく輝く大きな星になって、優しい誰かの隣で微笑む君を、夜空から見守れることを。
煌々と煌めいて、葵が見つけやすいことを。
『マイナス二十七等星くらいの輝きなら、まあ葵でも見分けが付くでしょ』
あまりに明るいと負の値になる。
マイナス二十七等星というのは太陽のことだ。
太陽と同等、もしくはそれよりも明るければ何とかなるだろう。
『じゃあ熱いのかなあ』
『え、体感温度あるの? 僕熱いの苦手なんだよね』
『だって明るいんだよ、太陽とおんなじくらい明るいなら熱いんじゃないの?』
『いや、だからといって熱いとは限らない』
『(えー……)』
『わたしがなるってばー!』
『駄目』
『何でさ!?』
『葵は方向音痴だからね、地球から離れたところで輝きかねない』
『ひどいよ和泉くん!?』
僕が葵を見失う訳がないので、その点憂いは皆無。
だけど、願わくば。
まばゆく輝く大きな星になって、優しい誰かの隣で微笑む君を、夜空から見守れることを。
煌々と煌めいて、葵が見つけやすいことを。
『マイナス二十七等星くらいの輝きなら、まあ葵でも見分けが付くでしょ』
あまりに明るいと負の値になる。
マイナス二十七等星というのは太陽のことだ。
太陽と同等、もしくはそれよりも明るければ何とかなるだろう。
『じゃあ熱いのかなあ』
『え、体感温度あるの? 僕熱いの苦手なんだよね』
『だって明るいんだよ、太陽とおんなじくらい明るいなら熱いんじゃないの?』
『いや、だからといって熱いとは限らない』
『(えー……)』