今日も君に翻弄される。
『わたしだって和泉くんの一番がいいもん』
可愛い返事がすぐさま返ってくる。
怒ったような、照れたような葵の横顔を画面越しに想像して、笑みがもれた。
むすー、とか、ふんす、とか、ふしー、とか、恐らく今、葵はそんな表情をしている。
『僕の隣は葵専用だから安心して。他の選択肢等有り得ない』
『(今日の和泉くんがあり得ない……!)』
さっさと思った通りのことを書けば、葵からの返信が途絶えた。
どうしたんだ。
訝しむ僕が画面を見つめ続けていると、三分程経ってから、やっとこさ文字が現れた。
『和泉くん病院』
来たら来たで失礼極まりないな。
『僕は今日体調は良好だ』
『発言がおかしいんだよ』
『葵の態度が可笑しい』
『選ぶ言葉が甘ったるいけど……』
『わざとだ』
『(わざと……っ!?)』
葵が戦慄しているとは露程も思わない僕は、次の文面を考えていたら、不毛な争いの終止符を見つけた。
可愛い返事がすぐさま返ってくる。
怒ったような、照れたような葵の横顔を画面越しに想像して、笑みがもれた。
むすー、とか、ふんす、とか、ふしー、とか、恐らく今、葵はそんな表情をしている。
『僕の隣は葵専用だから安心して。他の選択肢等有り得ない』
『(今日の和泉くんがあり得ない……!)』
さっさと思った通りのことを書けば、葵からの返信が途絶えた。
どうしたんだ。
訝しむ僕が画面を見つめ続けていると、三分程経ってから、やっとこさ文字が現れた。
『和泉くん病院』
来たら来たで失礼極まりないな。
『僕は今日体調は良好だ』
『発言がおかしいんだよ』
『葵の態度が可笑しい』
『選ぶ言葉が甘ったるいけど……』
『わざとだ』
『(わざと……っ!?)』
葵が戦慄しているとは露程も思わない僕は、次の文面を考えていたら、不毛な争いの終止符を見つけた。