今日も君に翻弄される。

Ⅹ　お呼ばれしました

もうすぐ、涼しくなってしまう、暑さの終わりが近づく頃。


わたしの学校の騒がしい文化祭を終え、休みを挟んだ週明け。


授業終わりの放課後、いつもの場所で待ち合わせる。


ちなみに、わたしの学校で催された文化祭について。


和泉くんはわたしのクラスにわたしの出番のときだけ来てくれたけど、


コンテストがあるとかで、忙しくて即行帰ってしまった。


制服を着て駆けつけてくれたのは、学校で仕上げをしている最中だったから、だとか。


シフトが終わった後は暇な友達と回ったからいいんだけど、少し寂しかったのも事実。


何も、「あれ、彼氏は？」とか言われたからじゃないのだ。


「彼氏いるんだから一緒に回りなよ」


って遠慮されて正直に話してびっくりされて落ち込んだからなんかじゃ、ないのだ。


泣くかと思った。


……いや、そうじゃなくて。


悲しい回想を振り切る。
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