今日も君に翻弄される。
「和泉くんの学校もうすぐ文化祭だよね?」
「うん。来る?」
「行ってもいい?」
……一緒に回れたりするかな。
そう、そっとつけ足して様子を伺ってみたのは、やっぱりちょっと悲しかったから。
件のコンテストはとっても高評価で、無事一次審査を突破したらしい。
さすが和泉くん。
だから、二次審査の準備があるとはいえ、ほんのちょっと日程に余裕がある。
和泉くんさえよければ、という前提はつくけど、少しくらいなら一緒に回れなくもない。
どうせ夕方の点呼まで校内にいなければならないのだから、暇つぶしにわたしと回る時間を作ってくれるかもしれない。
わたしの期待を込めた眼差しを受けて、和泉くんは軽く思案した。
「ちょっと待って、シフト確認するから」
「うん!」
「(というか全部だから空けないと)
ごめん、時間かかりそうだから、あとで連絡する」
「分かった」
わたしとの会話を優先してくれるのは、わたしにとって嬉しい和泉くんの長所。
いつもみたいにお馬鹿な話を披露すると、和泉くんは珍しく、声を上げて笑った。
「うん。来る?」
「行ってもいい?」
……一緒に回れたりするかな。
そう、そっとつけ足して様子を伺ってみたのは、やっぱりちょっと悲しかったから。
件のコンテストはとっても高評価で、無事一次審査を突破したらしい。
さすが和泉くん。
だから、二次審査の準備があるとはいえ、ほんのちょっと日程に余裕がある。
和泉くんさえよければ、という前提はつくけど、少しくらいなら一緒に回れなくもない。
どうせ夕方の点呼まで校内にいなければならないのだから、暇つぶしにわたしと回る時間を作ってくれるかもしれない。
わたしの期待を込めた眼差しを受けて、和泉くんは軽く思案した。
「ちょっと待って、シフト確認するから」
「うん!」
「(というか全部だから空けないと)
ごめん、時間かかりそうだから、あとで連絡する」
「分かった」
わたしとの会話を優先してくれるのは、わたしにとって嬉しい和泉くんの長所。
いつもみたいにお馬鹿な話を披露すると、和泉くんは珍しく、声を上げて笑った。