今日も君に翻弄される。
なんてことを、何てことを言うんだこの人は……!
相変わらず甘ったるい言葉を放つ瞬間が捉えられない。
わたしは一人俯いて悶えた。
頬全体が色づいてきてしまったところで、肝心なことを思い出してはっとする。
そう、今大事なのは論文だ、論文。
「論文書いてください。終わらなかったらどうするの」
「どうもしない」
「わたしがどうもするよ……」
期限に間に合わない、なんて。
そういう事態は和泉くんに限ってないと信じている。
信じているけど、時間を消費させちゃったのは確かにわたしで、……だから、つまり、その。
何だか申し訳ないじゃないか。
相変わらず甘ったるい言葉を放つ瞬間が捉えられない。
わたしは一人俯いて悶えた。
頬全体が色づいてきてしまったところで、肝心なことを思い出してはっとする。
そう、今大事なのは論文だ、論文。
「論文書いてください。終わらなかったらどうするの」
「どうもしない」
「わたしがどうもするよ……」
期限に間に合わない、なんて。
そういう事態は和泉くんに限ってないと信じている。
信じているけど、時間を消費させちゃったのは確かにわたしで、……だから、つまり、その。
何だか申し訳ないじゃないか。