初恋
ある日、みことからメールが来た。
その日は隣の地域で花火大会があり
そこにゆうやとかずきという人と行くことになっていた。
3人ってのは後から知ったんだけどね。
【今から河川敷来てー花火やってるから】
そう来て、とりあえず向かった。
場所が分からず、かずきにメールを送った。
【どこ?】
【河川敷。川のとこ。】
そんなん知ってるわ!ってね。
勘で向かうことにした。
「お、来たよ。」
「おぉーあいか!」
「はーい」
行くともう花火をしていた。
「花火いつ行くの?」
と近くにいたかずきに聞いた。
「わかんない。」
冷たいなぁ…
そんなこと思いながら、花火をしている人を見ていた。
人は意外といた。
女子はうちを入れて5人。
男子も5人だった。
「よし、肝試ししよう!」
「え、そんな暗くなくない?」
みことの声がけに反応してしまった。
「大丈夫大丈夫!」
なんか嫌な予感。
するとみことは、くじみたいなのを出してきた。
そーゆうことね。
なんか仕組んでるね。
「よし配るわ」
「え?」
「くじって引くんじゃないの?」
「まぁまぁ。」
とりあえず紙キレを開いてみた。
そこには番号が書いてあった。
「番号同士ね」
それぞれ番号誰か声をかけていた。
「あれ?ちがうなぁ。間違った!」
「だよねだよね。ちがう笑」
何にも間違ってない。なんでくじに間違ってるとかあんだよ。
男子もそれを知らなかったうちも、
「は?」って言ってた。
そして苦笑い。
完璧仕組んでる。
誰もが思ってるね。
そして、なぜかまたやり直し。
プッチーン。
頭にきた。
「は?なんで変えんの?くじってやり直しあんの?」
「確かに。」
うちはそこで言ったが、なんも効果なし。
そのまま実行。
明らか好きな人となるよーにしてる。
みことも。ゆうやも。
ゆうやは知らなかったらしいが明らかみんな気づいていた。
「手つないでね!」
みことが笑顔で一人の女子に言ってた。
その女子はかずきと一緒。
それを聞いてまたもやブチぎれ。
うちはゆうやとだった。
うちらだけ手をつながないでずっとグチグチ言って歩いてた。