君の隣




「支えてやってくれ」

「はやくよくなってね」


お母さんは、お父さんがいてくれたらいいんだよ。

だから、お父さんがいないとダメなんだよ。


"トントン"


ノックと共にドアをあけたのは、2番目のお兄ちゃんの隼汰くん。

「里桜来てたんだ」


隼汰くんは、お花を花瓶に入れている。

信じたくなかったのが、本当のことだと思い知らされる。


治るって信じてる。
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