君の隣




侑聖?


「来るのが遅くなってすみません」

そう言いながら私に花束を渡してくる。


………お父さん、嬉しそう。

体の力が入らないし、何も喋れない。

何を喋っていいのかもわからない。



「2人で話して来なさい」

お父さんが気を利かしてくれて2人で屋上に向かう。


頭の中が真っ白だ。

高校以来にくる屋上。



なつかし。
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