名前を教えてあげる。


「…お前ら、永遠の誓いしたんだよな?
淫らな女だけど、幸せにしてやってくれよ……

あ、医学部合格おめでとう。
いい医者になれよ…

いつか俺が死にかけたら、人体実験でもしてくれよ……

じゃ、長電話もなんなんで」



ピッ…と一方的に電話を切った。


カチリと携帯電話を元に戻す。
何事も無かったように、それはテーブルの上でひんやりと黙り込む。


闇のずっと遥か先にいる男を奈落の底へ突き落とした哲平は、ははは、と声を立てて、不敵に笑う。


「欲しいものは何でも手に入ると思ってやがるんだろう…てめえみてえなクソ野郎が1番嫌えなんだよ……」


吐き捨てるように言うと、
3本目の煙草に手を伸ばした。











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