名前を教えてあげる。
「美緒、トイレ大丈夫か?」
「あっ…うん」
哲平とはもう逢えなくなるのに、
時々交わす会話も上の空だった。
「…シートベルト外せよ」
動かしもしないハンドルを持つのに飽きたのか哲平は、顎を上げて美緒に命令した。
「えっ?」
「いいから、外せ」
こういう哲平の言い方は、少し怖くて、絶対逆らえない。
「えーなんで…?わけわかんないんですけど!」
突っかかる言い方をしながらも、素直に従い、シートベルトのボタンを押した。
ベルトがシュルシュルと音を立てて美緒の身体を解放すると、哲平は自分のベルトも外し、運転席から身を乗り出した。
助手席のシートをフラットにして美緒を仰向けにする。
「やだ、何するの?」
「いいこと」
強引に美緒のスカートを捲り上げて、スパッツと下着に手を掛ける。
「はあ?ちょっとやめてよ?」
そういいつつ全く抵抗しないから、やすやすとタイツと下着を引きずり下ろされてしまった。
さらに白いロング丈のセーターをブラジャーごと捲り上げられ、胸が丸出しになる。