甘いキスをわたしだけに。





私はできる。私はできる。


いつもいつも言い聞かせてる


でも雅樹の


「無理すんなよ、今日バイト
 終ってから会おっか話し聞くよ」



耳打ちされた言葉に
あふれる涙も気持ちも
抑える術を私は知らない






「真美!ごめん、延長かかった!」



汗かくのが大嫌いな雅樹が
まだ3月なのに汗をかき
息を切らしながらきてくれた




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