孤独な姫と溺愛王子




行為を終え、ベットの下に散らばってる下着と制服を身につけ帰る支度を済ますと、




「・・・気持ちよかったよ。はい」



そう言っておじさんが3枚の万札を差し出される。




「お金はいらない」



そう、お金はいらない。あたしは、ただ愛が欲しいだけ。だから毎回お金は貰わない。





「それじゃあ、ありがとう」



それだけ言うとあたしはホテルを後にする。外に出ると冬の突き刺すような寒さに思わず身震いした。




はぁ。ため息と共にでた白い息がふわりと空へ消えていく。それだけのことなのに、何故か心の奥底がキリッと痛んだ。



嗚呼、あたしはまだ独りぼっち。




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