~バスケットマンな彼に恋をしました。~
入学式も終わりクラスごとに分かれ、今度は名字の五十音順に並ぶ事になった。
先生「んじゃ今から名前呼ぶから順に座れな~」
みんな「は~~い」
先生「足羽~、宇我~、江崎~、……
次は女子な~。青白~、梅坂~、榎本~、……以上。みんな席に着いたな!」
先生の歳は40代後半、ちょっと白髪が生えている。
先生「よし!今から自己紹介でもするか!」
と先生が言った後みんなが騒ぎ出した。
学校あるあるかもね!笑
「えっ!マジか!」、「うわ~何言おう~」、「ウケねらえよな!」
そんな事を言っているなか、私と萌香は……
萌香「ねね!波っちやっぱり部活バスケだよね!」
私「もち!萌香でしょ?」
萌香「うん!だって小学校からやってるもんね!頑張ろうね!」
そうなのです。私と萌香は小学校3年生からミニバスをやっているのです!
そのほかにも後8人、ミニバス経験者がいます!
萌香「ね!そういえばさ、、、波っちの隣の席の、入学式の前に後ろの隅っこにいたあの男の子!」
私「ん?」
私はチラッとその子を見た。
萌香「もしかして、あの人がさ………
コソコソコソ」
私「え!?マジで!あいつ!?」
と、少し大きな声を出して私は驚いた。
萌香「しーーー!!声大きい!!」
と、萌香が私を軽く叩いた。
私「ご、ごめんごめん。だってあいつがあの、あの、噂の東京選抜君!?」
ちなみに私達の呼んでいる『東京選抜君』とは何かと言うと。
東京都の中のミニバスケットボールチームで、より優れた人達を集めて選び抜き、またその中でも上手い人達を絞り集めて東京都代表として作られたチームである。
それに属していたので『東京選抜君』と呼んでいるのである。
萌香「あいつって、ふふふ。うん!そうだと思う!男の子の転校生ってあの子しかいないもん。」
と、やや笑いながら話してきた。
私「ほぉ~~。」
と言ってまた見ていた。
そしたら、その子の前の席の
足羽 夕輝(あしば ゆうき)と後ろの席の
江崎 当夜(えざき とうや)とその子が話していた。
途中から会話が聞こえた。
あ!ちなみに夕輝と当夜とも同小です。
夕輝「お前何部入んの?」
当夜「俺ら2人ともバレー部入んだ!小学校からやってたし!」
そしたらその子は小さな声で、
その子「俺、バスケ部。」
その瞬間私は後ろを向き、萌香と目で合図を送り合った。
萌香『やっぱり東京選抜君だったね!』
私『ね!ね!本当だ!』
隣にミニバスの東京選抜がいるだけで私はドキドキした。どんなプレーなのか、うまいのかなど、楽しみにしていた。