生贄七人、ながし雛
何人かのお客さんがお勘定をすませて、お店が一番忙しい時間が終わると、私は先に家へと戻った。
リビングに置いてあるこたつに入って、TVのリモコンを引き寄せる。
バラエティをつけてみるけれど、少しも面白くない。毎週楽しみにしていたドラマもどうでもよかった。
スマホを確認しても、もう新しい情報は入ってこないみたいで、しんと静まり返ったままだ。
当然、比奈子からの連絡もない。
「……どうして、連絡くれないのかな」
スマホを睨みつけてみるけれど、しんとしたままで、返事が返ってくるはずもなかった。
「志帆、そろそろ寝なさい。明日、学校でしょう?」
店を一回抜けて私の様子を見にきたお母さんが、ぼうっとTVを見ている私をこたつから引きずり出した。
明日になったら、比奈子が無事に見つかったって連絡が来るんじゃないかな。眠くはないけど、無理やりにでも寝てしまえばいい。
自分に言いきかせて、ベッドに潜り込んだ時には、絶対に見つかる。そう信じていた。
◆ ◆ ◆
リビングに置いてあるこたつに入って、TVのリモコンを引き寄せる。
バラエティをつけてみるけれど、少しも面白くない。毎週楽しみにしていたドラマもどうでもよかった。
スマホを確認しても、もう新しい情報は入ってこないみたいで、しんと静まり返ったままだ。
当然、比奈子からの連絡もない。
「……どうして、連絡くれないのかな」
スマホを睨みつけてみるけれど、しんとしたままで、返事が返ってくるはずもなかった。
「志帆、そろそろ寝なさい。明日、学校でしょう?」
店を一回抜けて私の様子を見にきたお母さんが、ぼうっとTVを見ている私をこたつから引きずり出した。
明日になったら、比奈子が無事に見つかったって連絡が来るんじゃないかな。眠くはないけど、無理やりにでも寝てしまえばいい。
自分に言いきかせて、ベッドに潜り込んだ時には、絶対に見つかる。そう信じていた。
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