To important friends

海へ

それから数年後父は5床ほどの病室をもうけた個人医院を設けた。

それもこれも私と過ごす時間を少しでも長く作るためだと知った時思わず笑ってしまった。

いつも冷静な父がそんなことのためにそんな決断をするとは親バカと言うには語弊がある気もするがとんだ親バカだと思う。

良くも悪くもそんな父と母の性格を受け継いでしまったらしい私。

そんな私は、同じ歳の友達にお姉ちゃんっぽいよねとか、お母さんっぽいだとか言われる。

別にそう言われること自体嫌ではないけれどそんな出来た人じゃないと感じている。
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