school of life❊。*
序章
桜
今年は桜が早咲きらしい。
3月末だというのにもうあんなに桜が。
窓の外を一瞥すると同級生だろうか、
委員会か何かの仕事だろうか、花壇に水をやっているのが目に入った。
桜だけでもうっとおしいというのに
また何か花でも植えたのだろう。
花粉症持ちの自分にとっては
土に根を張っているだけでも杉やヒノキと
同等のものに見えて嫌悪する対象でしかないのだが、うっとうしいピンクが満開のそれだけは入学式まで持ち堪えて欲しいなと、そう思う。
「どんな子たちが入ってくるかねぇ」
3月末だというのにもうあんなに桜が。
窓の外を一瞥すると同級生だろうか、
委員会か何かの仕事だろうか、花壇に水をやっているのが目に入った。
桜だけでもうっとおしいというのに
また何か花でも植えたのだろう。
花粉症持ちの自分にとっては
土に根を張っているだけでも杉やヒノキと
同等のものに見えて嫌悪する対象でしかないのだが、うっとうしいピンクが満開のそれだけは入学式まで持ち堪えて欲しいなと、そう思う。
「どんな子たちが入ってくるかねぇ」