俺様の言う通りにはならない

「いや、待ってあれは理由がっ」

 優志がうちと同じぐらいにしゃがんだ。


「理由って何?」

 優志の目がしっかりとうちを捉えている


 うーん
 何って言われても困る

 うちって何でこんなに運が悪いんだろ


「…あのですね、優志の笑顔って恐いのしか
 見た事無かったから

 さっきの笑顔は全然違ってちょっと
 びっくりして」

 
 我ながら失礼すぎるな

 嫌いな人でもこれは無いよね~

 恐い笑顔って… 


「ハハッ、そんな理由だったか」
 
 あれっ意外に大丈夫だ
 
 良かった~

 
 優志は笑っている。


 でもそれはつかの間でさっきのは
 幻覚かと思うほど

 真剣な表情になっていた

 

 ? 

 


 グイッッ



< 42 / 84 >

この作品をシェア

pagetop