俺様の言う通りにはならない

 少しの沈黙が続く



「お前の反応は今までの周りに居た女とは

 全然違う、だからだ

 だから俺は彩香を選んだ」

 
 トロットロの甘い声で優志がうちに言う

 言われた事の無いセリフについ
 耳まで赤くなってしまった。

 
「彩香が俺のモノになったら

 
 退屈な日々は変わるかもしれないな」

 優志の顔がゆっくりと近づく

 
 
 …え、えっ?!

 こんな事前にもあったような

「待って優志!

 何勝手な事言ってんのっ
 
 うちが優志を好きになる事なんて


 ぜっっったいに無いって
 言ったじゃんか!!」


 うちの声は甘いムードとやらを
  
 全部消し去った

 
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