俺様の言う通りにはならない

 この場所はうちにとっちゃ後悔の場所だ


 あの時この場にいなかったらキスなんて
 されなかった

 まずあんなゲームなんざやらなければ

 良かった
 


 ・・・・・・・・・



「よく考えれば何であいつの事で
 こんな授業さぼるような事してんだろ」




 だんだん頭が冷めて自分がした事に

 また後悔していた



「一時限目終わったらかーえろ」


 そう決めて


 さっき起こった事が無かったかのように
 鼻歌をうたった
 



 ────スタスタ



「♪~」



 ───ガサッ──ガサガサ




「…鼻歌なんて教室出て授業サボってる
 割には機嫌が良さそうですねぇ

 2号さーん」


 振り向くとつつじの木から優志いや悪魔が
 出て来た

 
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