転校生
祐希は私の目を見て真剣な眼差しで話始めた
「あのさ…香里の事、前から気になってた…」
「えっ!?」
突然の言葉は
私の動きを一瞬
封じ込めた
「だから、好きってこと」
「あの、さ…」
私の話を遮るように
また話す
「俺、彼女いる」
「そんなの知ってるよ」
何でもないフリをしながら
パンを食べ続けた
「でも、好きだから、香里と繋がっていたい、そんなのダメかな?」
「ダメに決まってる彼女に悪いよ」
「付き合うとか、そんなんじゃない」
「どういう事?」
「うん…」
祐希は少し考えた
「たまに会ったりできないかな?」
「祐希は真面目に言ってる?」
「うん、香里に迷惑かけないから…」