転校生

「香里!テントに入る前に良いもの見せてやる」


テントの横の隙間から入った所に象の檻があった


「パンあげてみる?」


そう言ってパンの耳を私に持たせてくれた


象は器用に鼻で受けとり口に運んだ


「香里、こっち」


今度はライオンだった


聖也の顔を見ると柵に身体を擦り寄せてきた


「俺に馴れてるけど一応猛獣だからな」


「こんなに近くにいるの不思議だな」


「みんな家族なんだ…」



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