君は私の希望の光
そう遠くない文房具屋さん
時哉先輩は手を放してはくれない

「時哉先輩手を放してください。」

「何で?」

自分がいやだった、看護師が言ったと同じに彼女でもないのに手を繋ぐなんて、自分の中でいやだったんだ

「なんか、彼女でもないのに」

「じゃ、今日はお試しデートでどう?」

「…」

「決まり!」

と笑いながら、繋ぐ手をわざと私に見せる

「…」

やっぱり変だし違和感あるしとにかくおかしい時哉先輩
時哉先輩は気にせず前に進む
文房具屋さんに着くと便せんと封筒のコーナーに迷わずに行く

「美乃ちゃんどっちがかわいい?」

と出されたのは花柄のレターセットと葉っぱの柄のレターセット

「花柄ですかね」

「じゃ、花柄」

「でも、何に使うですか?」

「内緒」

まただ、今日で何回内緒を言われただろう

「また、内緒」

「その内分かるよ」

と笑う
意地の悪い先輩だ

「ありがとうございました。」

レターセットを買うと

「じゃ、今度は電車に乗るよ」

駅に連れていかれる

「4番線に○○線が来ます」

「乗るよ美乃ちゃん」

「はい」

なんでこんなに楽しいそうなのに時哉先輩悲しさがある笑い方するの

揺れる電車に景色がすごいスピードで変わる、川があって、トンネルがあって

「次で降りるから」

買い物したから、荷物が重い

「貸して持つよ、荷物」

「でも」

「いいから貸して」

と荷物を取り上げられた
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