君は私の希望の光
電車を降りる

「どこに行くですか?」

「秘密」

と笑う
言い方を変えても意味は同じ
時哉先輩に引っ張られて歩く
地面をずっと見ていると

「着いたよ」

前を見るとそこには、たくさんの桜の花と、桜の木暗くなった外にライトで照らされた、ピンクの空からピンクの花びらが落ちて来る

「すごい」

「今日は桜祭りだよ。どうしても来たかったんだ、美乃ちゃんと」

と笑う
その時、時哉先輩の冷たい瞳の訳を知った、悲しさは分からないけど
時哉先輩は一人だったんだ、いつも一人で何かをする。寂しくても堪える事が当たり前だったんだ!
と思っていると人気のない場所にきた

「時哉先輩」

といつの間にか泣いていた

「何に?どうしたの?」

「時哉先輩は一人で居たの?私ずっと時哉先輩の冷たい瞳の事を考えていたんです。やっと分かりました。」

私の瞳はきっと時哉先輩に似ているだろう
私が一番先輩の気持ちが分かったはずなのに、気付くの遅いよ。私

また、時哉先輩はわたしを抱きしめた
温かい温もり、優しい香り

「違う美乃ちゃんと会って、色んな事が変わったよ、見るものとか自分の生きる理由とか色んな事が」

「同じですよ」

時哉先輩は私の温かさを焼き付けるかのように強く強く抱きしめた

「時哉先輩苦しい」

「待って後少し少しでいいから、お願い」

その言葉が耳に響くその声は泣いてる時哉先輩の事を表していた

「はい」

なんで泣くの笑ってよ、先輩のおかげて感情が追加されて、成長したのに

「美乃ちゃん、俺さ美乃ちゃんに頼みたい事がある」

「何ですか」

「この事を忘れないで、俺の居られる美乃ちゃんの心に俺の居場所があるようにして
好きな人が出来たら、一生懸命愛して上げて、それでいつも笑っていて」

「何んですか?その頼みでも、分かりました。頑張ります。」

「それと辛かったら俺を忘れて」

と泣きながら笑う先輩

「はい」

「美乃頼んだよ」

と呼び捨てだ、はじめてだよ
風が桜の花びらと時を流す

「帰りましょう時哉先輩」

「うん」

胸がモヤモヤする。
そして家に帰り先輩は病院に戻った
私は先輩からもらった手紙をよんだ

「まさか」

書いてあったのは

(美乃ちゃんへ
俺もういなくらるかもしれない、でも笑っていてね、俺は美乃ちゃんの笑顔が好きだよ。美乃ちゃんには感謝してるからありがとう、また生まれ変われたら、俺の事見つけてね。楽しみにしてます。

澤井時哉より)

何これ?よく分からなくて引き出しにしまった

朝が来た

「おはよう」

挨拶の声
私はまだ胸がモヤモヤしていた
学校に着き、主席を取る

「琴ノ若さん」

「はい」

「市野原さん、市野原さん」

「あ!はい!」

ボーとしていて気付かなかった
ダメ!だよ私

その時いきなり教室のドアが空いた

「美乃ちゃんっているか?」

ハンカチを時哉先輩に返すときに時哉先輩がいるかを聞いた先輩がいた
みんながわたしを見る

「は、はい私です」

「ちょっとこい」

「え!あはい」

廊下に出る

「落ち着ついて聞いて」

「はい」

すごい息切れ

「時哉が」

「先輩がどうしたんですか?」

「時哉が危ない、命を失うかも知れない」

「え!?」

「急いで病院に行け」

と言う先輩

「どうして!?」

「いいから!早く時哉がお前を呼んでるから早く!」

と叫ぶ先輩の声が響く

「はい!!」

私は走る廊下に道路
信号は無視てし走る
時哉先輩どうして昨日は元気だったでしょ
待って後少しなのに時哉先輩

「時哉先輩ーーーーー!」

と走る苦しさなんて考えられない
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