君は私の希望の光
あの冷たい瞳は辛さ、悲しみ、苦しみ、嫌なことが山祗になった事が瞳に現れていた

「はぁ~、不思議な人だった」

と言うしか言葉が無かった
家に着くと、何人ものメイドと執事たち

「お帰りなさいませ、美乃様」

「ただいま」

「帰り美乃」

と階段から降りて来たのは父だった

「はい、ただいま帰りました。」

市野原は大きな会社だ
家具や電化製品など家庭に関する会社だ

「どうだい?学校は?」

「すごく、キレイな学校でしたよ」

私は部屋に戻る
カバンを覗くと先輩が置いていったハンカチが目に入ったのだ

「洗って返そう」

コンコン

ドアのノックの音がした

「何?」

メイドがドアを少し開けて

「入浴と夕食の準備ができました。」

「今行くよ」

メイドはドアを閉めた

私は夕食を食べていた母が質問した

「いつも、そんなに無愛想で、もっと笑ってよ。美乃」

「苦労はしているのですが」

「苦労するような事ではないでしょ」

確かに普通の人なら、無邪気に笑えるのだろう
でも、私には無理だ
そして食べ終わり、席を立つと

「もう食べないのか?」

「はい」

父は心配そうだった

「入浴の準備をお願いします。」

「はい」

「食べたばかりに入浴すると体に良くないよ、それにもっとゆっくり」

「私は明日も学校がありますので」

と話を無理に終わらせた
入浴も終わり、ベッドに入ると
ハンカチを返さないとと思う
他にも考えるうちに寝てしまった

「美乃様、朝ですよ。起きてください。」

「う…うん」

と身を起こす

「朝食が出来ていますよ」

「ありがとう」

制服を着て、朝食を食べてのいつもの繰り返し

「美乃様、お車の用意が出来ていますよ」

「歩いて行くから、大丈夫だよ、ありがとう」

「はい、いってらっしゃいませ」

「いってきます」

と外に出る
あまり家から歩いても学校は遠くはない

「おはよう」

と挨拶が学校の廊下に響く
授業がはじまった

「なので、ここはこうなります。」

と先生の声がまた空気を揺らす
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