君は私の希望の光
「えーっと、なんて言えばいいのいいですかねぇー、アハハ」

「笑ってありがとうだね」

「ありがとうございました。」

「うんOk」

なぜだか、すごく嬉しい、先輩といると

「ねぇー、見てよあの子」

「え!あの暗い子が時哉君と嫌だ~、アイドルが汚れる」

アイドル!?そうだよね、学校に一人や二人はいるよね。皆の憧れの人
私はカバンの取っ手を握りしめた
それを見ていた先輩は

「ねぇー、君たち俺人の悪口言ってる子より、こっちの女の子の方がかわいいけどね
汚れる?俺は君たちの方が汚れてると思うよ。」

女の子たちはどこかに行ってしまった

「先輩?」

「ごめんね」

「謝らないで、違うのありがとうって言いたいわけで、責めたくないの」

そうだよ、先輩いなかったら、言われたままだった、いつも一人じゃ何も出来ないから、だから謝って欲しくない

「うん」

優しすぎる先輩は自分の事を考えているのかな?

「ねぇー、美乃ちゃん今度の日曜日に予定ある?ないなら、一緒に出掛けようよ」

「特に予定はないですよ」

「じゃ、決まりね?」

「はい」

何この人いきなりびっくりした
心臓がバクバク鳴っている。頭に響くこの音ははじめて、何これ痛いよ。
学校に着くと

「じゃ俺授業は受けないから」

「分かりました」

「終わったら、迎えに行くから教室にいて、絶対にいてね」

「はい」

「後いつも先輩だけだといやだから、時哉か時哉先輩ね」

「はい」

「じゃ呼んでみてよ」

「と…と…時哉先輩?」

「はい」

と呼ぶと優しい声で返事をしてくれた
その優しい声が頭を回る。顔が赤くなって熱くなって

「また、後で」

「後さ、休み時間に遊びにおいで、もうすぐ一年生テストでしょ?教えてあげるからね。裏庭の木の下にいるから」

「はい」

休み時間早く来て
ヤバいこの感じが爆発してしまう

「また後でね」

「はい」

教室のドアを開けると
ざわついていた教室が静かになる
でも、中学の時もこうだったから慣れている

「…」

静かに席に着く
そして授業が始まるでも、授業はつまらない、聞いているだけでたいした事をしないからだ、窓から吹く風が先生の声を薄くする

「はい終わり」

私は教科書とノートを持って裏庭に行く

「はぁ~はぁ~無駄に広いんだから」

目線の先で時哉先輩がまた、寝ている

「…」

気持ち良さそうに寝るな~どうやったらこんなに寝れるの
と夢を思いだし頬を触ると

「うぅ?」

と目を開ける

「おはようございます」

「ごめんね、教えてあげる約束だったね」

「でも、お疲れなら」

「疲れてないよ、まず座って」

私は時哉先輩の隣に座る、芝生があって、なんか不思議だった

「大丈夫ですか?」

「うん、で、どこ分からない所」

「あ!35ページの問8です」

と教科書を見せる

「あーここね、ここはね、この公式を使って」

「あーじゃここはこうですか?」

「そうそう、でも、それだと面倒だから、こっちの方がすぐに出て来るよ」

と先生より詳しく絶対にしてくれる
そして優しい

「美乃ちゃんは頭いいね」

「そんなことないですよ時哉先輩が教えるのがうまいから」

なんでだろう、心臓がドキドキしてる
痛いよ。痛いよ。何これ痛いよ

フラッ
あれなんだろう、目の前がフラフラする
時哉先輩の声がどんどん聞こえなくなって
目の前が暗くなった
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