グッバイ・メロディー
⋆°。♬
はなちゃんになんと言われるか、本当の本当にビクビクしていた。
正直なところ、絶交まで覚悟していた。
だけど、はなちゃん、あっけらかんと「よかったねー」って。
「ほんっとどうなることかとじれじれ、というかもはやイライラしてたけど」
いつもほとんど空っぽのまま持ち帰るスクバのなかには、きょうも必要最低限の荷物しか詰めこまない。
「よかったよかった。どこからどう見ても両想いなのに、こいつらいったいどうしたんだって何億回思ったことか」
「う……ご迷惑をおかけしまして」
「ほんとだよ。わざわざ瀬名くんを待ち伏せして一緒に帰ってた苦労だけは忘れないでよ?」
やっぱり、そうだったんだ。
もしかしてわざとそうしていたのかなって、こうちゃんの話を聞いてなんとなく思っていたけど。
やっぱりはなちゃんは、わたしより100枚くらい上手だった。
「じゃあもしかしてこうちゃんのこと好きっていうのもウソ……」
「あーごめん、あれはホント」
困ったような笑顔が、うかがうようにわたしの目を覗きこんでいる。
はなちゃんになんと言われるか、本当の本当にビクビクしていた。
正直なところ、絶交まで覚悟していた。
だけど、はなちゃん、あっけらかんと「よかったねー」って。
「ほんっとどうなることかとじれじれ、というかもはやイライラしてたけど」
いつもほとんど空っぽのまま持ち帰るスクバのなかには、きょうも必要最低限の荷物しか詰めこまない。
「よかったよかった。どこからどう見ても両想いなのに、こいつらいったいどうしたんだって何億回思ったことか」
「う……ご迷惑をおかけしまして」
「ほんとだよ。わざわざ瀬名くんを待ち伏せして一緒に帰ってた苦労だけは忘れないでよ?」
やっぱり、そうだったんだ。
もしかしてわざとそうしていたのかなって、こうちゃんの話を聞いてなんとなく思っていたけど。
やっぱりはなちゃんは、わたしより100枚くらい上手だった。
「じゃあもしかしてこうちゃんのこと好きっていうのもウソ……」
「あーごめん、あれはホント」
困ったような笑顔が、うかがうようにわたしの目を覗きこんでいる。