愛なんていらない。




少し疲れた様子の湧に声を掛ける



振り返った湧…だけど、私はなにも考えずに声をかけたことに気付いた




「やっぱなんでもない!」




無駄に明るく振る舞う




私、今何を言おうとしてた?




甘えちゃ駄目なんだって、自分が一番分かってるはずなのに



今までだって誰にも頼らず、1人でもやってこれた




なのになんで今更…?




「そろそろ帰る!」



「……………」



「次に会うのは…いつだろ?文化祭かなぁ…。連絡するからねー!」




なにも言わず見つめてくる湧に動揺を隠せなくなってきた



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