愛なんていらない。
驚くほどでもない
陽架李が居ない時は大体こんな感じで、心配してるんだな、とも思う
執着してるんだな、とも思う
まぁハッキリ言っちゃえば、燈の存在は陽架李にとって、ただの枷だ
陽架李は、燈が居なくても、むしろ居ない方がいいと思う
今あいつの側には、燈なんかっていったら失礼か…
少なくとも俺らよりは頼れる誰かが居てくれている
大事な、誰かがいる
…時々だけどそう感じる
「…空気が悪いなぁ~……ちょーっと外に新鮮な空気を吸いに行きたいなぁ~」
「浅陽…」
いつの間にこの部屋にいたんだ…
相変わらずの空気の読めなさを今だけ感謝すべきなのか