愛なんていらない。
「千夏…」
「だって燈くんはさ、今までにあったこととか知らないでしょ…燈くんが居ない時は財くんが総長やってたじゃん!」
「それにはサンセー。第一放浪に出てた奴が今更来たとこで?力になんてなんねーだろ」
「浅陽まで…」
2人とも、悪気はないんだろうな
他の奴らからしてみれば、それが正論なのかもしれないし
「みんな財についてってるだろ、もしくは姫」
「姫、だろーな」
姫…陽架李は、今までの先代の姫とは比べものにならないほどに、多くから信頼を受けている
陽架李がもし波鬼から消えたら…とか、考えただけでもゾッとする
それほどに陽架李の存在は俺らにとって大切で、波鬼が波鬼であるために重要な存在なんだ