愛なんていらない。
「そんな餓鬼じゃねぇからな、俺だって。一応ついてく。今はな…」
「それでいい。ありがとな」
「ったく、誰がお前のためっつったよ。俺はあくまで姫側だ」
もはやキャラ崩壊中の浅陽。
ここまで陽架李に懐くとは…自分でもけっこう驚いてそうだな。
俺も想定外だし。
燈は浅陽のこの性格を知らない。
知ろうとも思っていないほどに無関心なのか、ただ天然なだけか。
陽架李はきっと気付いてるだろうけど。
「陽架李帰ってこないんだよねー…なら僕もう寝よっかな~」
「俺もそーする。今日は異様に疲れた…」
欠伸をしながらそれぞれの部屋に戻っていく2人を見送る。
それなりに溜まってんだな…
パソコンに向かい直して、自分の用事を済ませることにした。
明日はきっと元通りだ。
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