愛なんていらない。




自嘲気味に笑うと千夏にぎゅっと抱きしめられた



「陽架李には僕がいるからね!」



すぐに たち、なと付け足した財に撫でられた




「いーんじゃねぇ?部屋開いてるし、姫だし」



「そーだよ、みんなここに住んでるし」



確かに姫ではあるけどさ…



強制的な、だけど





「アイツどこほっつき歩ってんだ?」



「そーいやこの頃見ないね?」



「一年くらい見てない…」




アイツ、は総長のことだろう



そーいやも何もお前らの総長だろう、とはつっこまないでおく



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