愛なんていらない。
ヒトミはここの下っ端
宮とかぐらいに幹部と仲がいい
「はぁ…さっさと学校行きたいんだよね」
「…なるほど」
とっさに現状を悟ったらしい
「置いていったら怒られますかね」
そこだけは心配といったようにたずねてきた
それが『怖い』わけでなく『面倒』なだけだということを長年の勘で知った
だから、あえて告げる
「まぁお前が送ったってバレれば…だけどな」
「そうですか」
少し考え込む素振りを見せながらもヒトミは口角を上げた