愛なんていらない。




少し理事長に近づいた燈の腕を掴む




「陽架李?」




驚いて名前を呼ぶその声はさっきよりは落ち着いていて、安心した



少し涙が浮かんだ




「…!?」




ふいに身体が重力をなくした



どうやら燈に担がれてるらしい




「ちょっくらお昼食いに行ってくる~」




まだ2時限目ですけど?




私を持ち上げてる手に力が入った



強がり…だったっけ





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