白い監獄
私は慌てて居間に飛び込み、震える手で電話をかけます

「もしもし、朝日でございますが…」

「おかあさ〜ん!怖いよー」

泣きながらの電話に、お母さんはア然…

「何したの?」

私はしゃくりあげながら今までの事情を説明を始めます。

「バカ!!何で先に警察に電話しないの!?早く警察に電話しなさい!」

「うん、うん…」

「明日、あんたの口座にお金振り込んでおくから、直ぐに鍵替えるのよ!!わかった!?」

「うん…、ごめんね…」

私は電話を切って、110をプッシュします

「はい、110番です。どうしましたか?」

「あの…、家に誰か居るみたいで怖いんです…」

「はい、今むかいますのでお名前とご住所を…」

私は刑事さんの言う通りに答えました







ピンポーン…

家のチャイムが鳴って、私は飛び付くように玄関を開けました

「派出所の者ですが、家に誰か居るみたいだと?」

「そ、そうなんです〜」

「中を拝見しても?」

「お願いします!!」
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