白い監獄
私はただただ平謝りでした…

家に誰もいない?そんな…、やっぱりただの気のせい?

刑事さんを外まで見送りに出ると赤いパトランプがクルクル回っていました

「…じゃあ、我々はこれで…」

「雫ちゃん?」

私達が振り向くと、そこには白い車の窓から顔を出してる竜井さんがいました

「りゅ、竜井さん?」


「ど、どうしたの?事故?」

「お知り合いですか?」

「あ、はい…」

「あ、近所に住んでる友人です…」

竜井さん…

「実は彼女、ストーカー被害に遇っているようで…」

「え!?」

私は恥ずかしくて顔を下げました

「俺の携帯番号教えるから、何かあったら電話しておいで!」

慌てて飛び出て来た竜井さんの手には携帯がありました

「え!?でも…」

「いいから!警察よりは早く駆け付けられるよ!」

「…すみません…」

私は刑事さんからメモを借り、竜井さんの番号を控えさせてもらいました…

「俺、近所なので気をつけますね」

「よろしくお願いします…」

三人は私の事なのに、全員が頭を下げました
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