白い監獄
ギシギシ

ズズズ、ズドーン!!と轟音が響きました。

私達はしばらくその音に驚いて固まっていましたが、やがて



「プッ…」

と私の手を掴んでいたマリッペが笑いをこぼしました

「はは…」

「ふふ…」

その声につられて、私も村井も吹き出してしまいます

「あははははは」

「俺らビビり過ぎ!」

「超ウケる!!」

私達は全員緊張の糸が切れて爆笑しました

「屋根の雪じゃん!」

「この音かよ〜」

「ごめ〜ん!」

村井は階段からゆっくり降りて来て、私達は一緒に居間に戻りました

そうだ、きっと私の気のせいなんだ!

家の音も、変な事も敏感になりすぎて、おかしくなってただけなんだ!

私達はそれから楽しく過ごすことが出来ました。

夜中まで話しをして、朝ゆっくり起きてみんなで雪掻きをし、買い物に行って色々買って帰り、鍵屋さんが来たので新しい鍵に替えてもらって、オニューの鍵をもらいました。

嬉しい気持ちのまま大家さんの家に行き、3個あるうちの2個を渡して帰ってきました。

私はすっかり気分が晴れやかになって、二人に感謝です!
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