白い監獄
みんなで過ごす週末は楽しくて、あっという間でした。

もちろんみんなでしっかり勉強もしました。

来年受験ですからね!



「楽しかった!また来ていい?」

「来て来て!毎週来て!」

「でも、たまには勉強会がてらいいかもな!」

バス停まで歩きならがらみんなで話します

私は何だか名残惜しくて寂しくなってきました…

「ありがとう、すごく気分転換になったよ!」

「ならよかった!最近落ちてたもんね」

「こんなんでよければいつでも来るから!」

「ありがと」

バス停に着いて話しをしてるとバスがやってきました。

「じゃあ、明日!」

「うん、明日」

手を振って二人を見送り、寂しいまま雪道を歩いて家までゆっくり帰ります

いつもは暗い道なのに、今日はまだ明るいので不思議な感じ…

今日はさすがに竜井さんはいないよね…

そんな風に思いながら辺りを見回しても静かな景色です。

ふぅ…と白い息を吐き、玄関を開けて家に入った瞬間、また私は衝撃を受けました。




そこにあるはずの鏡が無くなっていました
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