白い監獄
「おっ!ビビった…鏡か…」

竜井さんは玄関で呟きました

「玄関に鏡があると何かと便利で…おばあちゃんが厄除けにもなるって」

「…へぇ、厄除けに…?」

竜井さんがブーツを脱ぎ、私の用意したスリッパを履いて居間に来ます

コーヒーを出して緊張しながらも色々な話をしました

竜井さんは優しくてたくさんの事を知っていたので、話に夢中になりました

「で、あそこのコンビニは店員さんが全員マニアックだから、かなり面白いよ?」

「あははー今度絶対行ってみます!」

「今度一緒に行こうか?」

「え?」

ドキッとしながら、思わず竜井さんの顔を見つめてしまいました…

「まだストーカー捕まってないし…
ここまで来ると、俺絶対捕まえたいね!そして懲らしめてやる!
それまではボディーガードさせてもらいたいな…」

それは…

自己満足?

そ、それとも………



私のため???



私の心臓がものすごい早さで動きだし、竜井さんの目から視線が外せません!!

「…雫ちゃん?」

私、ヤバすぎ!!

ドキドキが苦しくて…



でもその時…
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