不器用な彼と器用な彼
ひと月前のあたしの誕生日、お隣に住むマサトがあたしの家にやってきた。
マサト「おばちゃん!美咲いる??」
階下からそんなやり取りが聞こえてきた。
自室にテレビが無いマサトは、ちょくちょくあたしの部屋にテレビを見に来る。
当たり前の様に、ズカズカと部屋に上がり込んできて、ベッドにもたれてTVを見ていたあたしの横に当然のように座る。
美咲「ちょっと、近い!」
不機嫌そうな顔で、少し離れて座りなすマサトの様子など気にも留めずに、かかっている歌番組を見ていた。
私の大好きなバンドグループが、人気の結婚ソングを歌い始めた。
TVに夢中になってると
マサト「美咲。ちょっとこっち向けよ」
美咲「もう!何?邪魔しないでよ」
なんて言いながら、チラっと顔を向けると予想外に真剣なまなざしで
あたしの顔を見つめるマサトが居た。
美咲「どうしたの?」
マサト「誕生日おおめでとう」
キレイに包装された小さな箱を手渡しされた。
美咲「えっ?なに??」
マサト「開けてみて」
18年間一緒にいたけど、お誕生日にプレゼントくれるなんて
小学生の時以来だった。
彼の性格からは不釣り合いな可愛らしい小さな箱を、おそるおそる開けてみると、ハートを型どったキラキラと輝く宝石がついた華奢なリングが入っていた。
予想外の出来事に、思考が停止している私に向かって、マサトは更に理解不能な言葉を発したのだった。
マサト「子供の時、約束しただろ?お前と俺が18歳になったら結婚しようって」
へ?
ただただ驚きすぎて、黙りこくって固まってる私に、念を押すようにマサトは「言ったよな?覚えてるだろ?」っと。
私「あ、うん」
私はそれだけ答えるのがやっとだった。
まさか10年以上前で、しかも幼稚園ぐらいの時にした約束が、今更なんの前触れもなく果たされる事になるなんて思いもしなかったのだ。
マサト「おばちゃん!美咲いる??」
階下からそんなやり取りが聞こえてきた。
自室にテレビが無いマサトは、ちょくちょくあたしの部屋にテレビを見に来る。
当たり前の様に、ズカズカと部屋に上がり込んできて、ベッドにもたれてTVを見ていたあたしの横に当然のように座る。
美咲「ちょっと、近い!」
不機嫌そうな顔で、少し離れて座りなすマサトの様子など気にも留めずに、かかっている歌番組を見ていた。
私の大好きなバンドグループが、人気の結婚ソングを歌い始めた。
TVに夢中になってると
マサト「美咲。ちょっとこっち向けよ」
美咲「もう!何?邪魔しないでよ」
なんて言いながら、チラっと顔を向けると予想外に真剣なまなざしで
あたしの顔を見つめるマサトが居た。
美咲「どうしたの?」
マサト「誕生日おおめでとう」
キレイに包装された小さな箱を手渡しされた。
美咲「えっ?なに??」
マサト「開けてみて」
18年間一緒にいたけど、お誕生日にプレゼントくれるなんて
小学生の時以来だった。
彼の性格からは不釣り合いな可愛らしい小さな箱を、おそるおそる開けてみると、ハートを型どったキラキラと輝く宝石がついた華奢なリングが入っていた。
予想外の出来事に、思考が停止している私に向かって、マサトは更に理解不能な言葉を発したのだった。
マサト「子供の時、約束しただろ?お前と俺が18歳になったら結婚しようって」
へ?
ただただ驚きすぎて、黙りこくって固まってる私に、念を押すようにマサトは「言ったよな?覚えてるだろ?」っと。
私「あ、うん」
私はそれだけ答えるのがやっとだった。
まさか10年以上前で、しかも幼稚園ぐらいの時にした約束が、今更なんの前触れもなく果たされる事になるなんて思いもしなかったのだ。