キズナ

－序章－

皆さんは自分が生まれた理由ってわかりますか？恐らく大抵の人はNOと答えるでしょう。
しかし僕は違います。
僕は世界に、国に、親に、役目を与えられて生まれ、これまでを生かされてきました。
僕は世界を護るために、その為の贄として生まれたのです。
古代よりこの世界、クロス・テラスはそうして護られてきました。
200年に１度くらいの間隔で世界を災厄が襲い、そのたびに時代の贄たちが犠牲になりました。
僕は世界のために死ぬために生まれました。たとえ誰であろうと、その事実は変えることができないでしょう。全知全能の神を除いて。