友情パズル~大好きなキミへ~
第1章☆キミの彼氏☆
パズル1☆親友のキミ☆
ピピピピッピピピピッ―!
「んー朝か・・・」
重い体を無理やり起こして、欠伸をする。
「あ!やば!寝坊した!!」
ふと時計を見れば、7時50分。
「ちょっと杏奈ー!いつまで寝てるの!今日から新学期よー」
1Fからお母さんの声が聞こえる。
私はベットからすぐさま起き上がり、真新しい制服に着替えた。
黒のブレザーに、黒をベースとした青・赤・白のチェックのリボン、
真っ白なYシャツ、グレーのニット、リボンと同じデザインのスカート。
「この制服可愛い♡」
この制服を着るために、どれだけ勉強したことか・・・。
受験勉強中のあたしは、お母さんに勉強しなさい!って言われ、
お父さんには、総合学科じゃなくて普通科に行け!って言われ、
おまけに親戚や近所の人には、どこの高校に行くの?ってしつこく聞かれて、
あたしの大好きなパズルをやることを禁止され、
それでも負けずに受験勉強をしてきたあたし。