先生、スキでいてもいいですか?
解き終わった私は、ぼーっと空を見つめた。




そんな時だった──



「 亜希、解けたぁ? 」



そう聞こえた。



あ、蒼?
いや、この声は違う。
あ、佳奈?
ううん、この声じゃない。
あ、桃?
全然ちげぇ。




誰だよ!?


振り向くと、そこにはアップの柴倉先生の顔。




いやぁぁぁぁぁぁあ


と叫んでしまいそうだった。




きっと、私の顔は

((((;゚Д゚)))))))←こんなのだったに違いない。うん、絶対。



「 お!この問題以外全問正解だよ。」



間近で見る、先生の笑顔。




心臓が、どくん─って。



「 んーじゃあ、この問題もう一回考えてみて。頑張れよ」



先生はスキップで廊下へと消えていく。




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