先生、スキでいてもいいですか?
テスト監督に柴倉先生が来た。
私は一番後ろの席だった。
隣は窓で、すっごい寒い!
….もう夏なんにね
ひそひそ話みたいな小さな声で、
「亜希っ! 」
そう呼ばれた、私。
また、この声。
私の心を揺るがす声。
柴倉先生の…。
私が振り向くと、
「扉、しめていー? 」
私が精一杯にうなづくと、私は机に頭をぶつけた。
いってええええええ!!!
それを見た先生は、ぷっと吹き出して、声は出さなかったけど笑った。
顔は満面の笑み。
ドキドキ…
また、心臓が…
心臓め。うるさいなぁ…
私、柴倉のこと嫌いなんだよ?
なんでこんなに心臓がうるさいの?
ねぇ、なんで?
誰も答えてくれないけど、
わかった。
柴倉先生のこと、気になるから